京都の北野天満宮をご存知ですか。北野天満宮は、菅原道真公(菅公)を御祭神としておまつりする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。古来「北野の天神さま」と親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として幅広く信仰されています。
私も小さい頃から初詣といえば北野天満宮。春は見事な梅苑も有名で、毎年梅の香りをかぎにいきます♪
その北野天満宮で、3月と11月は曲水の宴が催されます。曲水の宴とは、庭を流れる小川に酒を入れた杯を流して、その杯が自分の前を通り過ぎる前に、題に即した詩歌を詠じるという雅な宴のこと。菅原道真公はその高い文才を評価されて、幾度も宇多天皇主宰の曲水の宴に文人として招かれています。
その時代を復興した現代の曲水の宴でも、女性は十二単、男性は狩衣姿で和歌と漢詩を詠みあいます。お手伝いの童子姿の子供達もとてもかわいいのです。
11月に、その曲水の宴に歌人として参加させていただきました!十二単を着て、鬘をつけて、というのは初めての経験。
私のお題は「酒」。歌はこちら。
葡萄葉も黄金色とふ酸半(しゃんぱん)の醸されてゆく暗き地下蔵
葡萄の葉が黄金色に染まる、シャンパーニュ地方の風景を思い描いて詠みました。酸半という当て字は和歌の先生に教えていただいたのですが、味わい的にもぴったりの表現だなと感心しました。
白拍子の踊りがあり、十二単で歌を詠む・・・しばし、平安の都の時代にタイムスリップしたようなひと時でした。
追加情報
北野天満宮のすぐ横には京都の五花街の1つ、「上七軒」があります。
京都にお越しの際には神社にお参りの後にお茶屋遊びなどいかがですか。私の一番好きな和菓子屋さん、「老松」さんの生菓子も美味しいですよ。
健康志向の方は、とようけ屋山本さんのお豆腐。とようけ茶屋では生湯葉丼などもオススメです。