
出発前に詳しい友人に、「どこが特に注目すべきところかなあ?」と聞いたら、「注目点? 全部しょう!」と、役に立たないアドバイス(T_T) おっと、いえいえ、全部に注目してきますよ、と気合をいれて出かけました。
コルマールまでは何度も行っているので、もう緊張はありません。チケットを買うのも電車に乗るのも、駅で降りてタクシーに乗るのも自然体でいられます。そんな自分がちょっと嬉しい;^^
と思っていたら電車を間違えそうになりました。油断大敵(-。-;)
コルマールからタクシーでは10分程度でトゥルックハイムに到着します。事務所は近代的で立派!

そして事務所の前にも横に広がるブドウ畑。うんうん、葉がない状態でも、なんだかブドウの樹を見るだけで嬉しくなります♪ これが「血が騒ぐ」ってやつかしら(●^o^●)

約束のお相手は、ご当主、オリヴィエ・フンブレヒト氏! 背が高くハンサムな彼は、見た目からしてその人柄のよさがにじみ出ているみたいに雰囲気が良い♪
と思ったら、やっぱり非常〜!!!に素敵な人でした!!! 2時間かけてゆっくり試飲をしながら、じっくり話をすることができました。 ドメーヌの歴史、ビオディナミに切り替えた理由、切り替えてから何がどう変わったか?、アルザスワインの立場について、これからの目指すものについて、どういう意思でワインを造っているのか・・・などなど、情熱的に、真摯に語ってくださって。

ワインは当然どれも素晴らしい。リースリングなのにそうは思えないほどの豊かな香にあふれたワインや白トリュフの香が少し感じられるようなピノ・グリ、エキゾチックで驚くほどの完成度のゲヴェルツ。同じブドウ品種であっても畑ごと、年ごとに全く異なる個性を見せるます。

そう、アルザスのワインがいまいち日本で広まらないのは、その複雑さにあると思うと彼も話してくれました。例えばボルドーであればAOCと格付けがわかればとてもシンプル。ブルゴーニュも少し複雑だと言ってもグラン・クリュなどはわかりやすいし、何よりブドウはシャルドネとピノ・ノワール、あとはアリゴテ、ガメイだけ。
しかしアルザスはブドウ品種も多彩な上にグラン・クリュもたくさん点在していて、そして何より年によって甘口から辛口まで変化する ← ここがわかりにくい!
少し味が変わる程度ならまだしも、年によって甘口、辛口までガラリと変わったら、どうですか? 買うのも売るのもちょっと難しいですよね。 けれど、彼は言います。
「 勿論僕は、毎年同じ味に調整するテクニックを知っているよ。でもね、それは自然じゃない気がするんだ。だってブドウは農産物だから、ある年は貴腐がついたり、ある年は酸が低かったり・・・そういうものなんだよ。そのブドウを自然に醸造したら、ある年は甘口に、ある年は辛口に、と毎年違う味になる。マーケティング的には難しいけど、でも僕はその年の味をそのまま伝えたいんだ 」
うんうんうん! 激しく同意!!! ビジネスとしてだけ考えるのならば毎年同じ味にするのは重要なことで、それが100%悪いとは私も思いませんが、そのように考えて真剣にワインを造る、そんな人がいたっていいじゃないですか♪
他にもたくさんの疑問をぶつける私に、「あくまで僕の意見だけど」と一つ一つ丁寧に答えてくれた彼。ここには全部は書ききれませんが、ちゃんとノートしています。 ワイン生産者は数多くいれども、感銘をうける人に出会うというのはそれほど多くありません。そういった意味でも、今回の訪問はとても素敵な訪問でした。

一人撮影♪


何事も個性、芯がしっかりしてぶれないことが一番強いってことなんだろうね。