
ライン川を越えると、すぐにフランス! リクヴィールに立ち寄ることになりました!

リクヴィールは城壁に囲まれた、昔ながらの街並みを残す村です。ドイツとそっくりなんだけど、アルザスに思い入れの強い私にはやっぱり嬉しいですねえ。

リクヴィールはヒューゲルがあることでも有名な村。入って試飲させていただきました。

もうひとつ、リクヴィールが誇るのは画家アンジ。 Hansi、本名Jean-Jacques Waltz(1873−1951 )はアルザスの民族衣装を着た女の子や風景が人気の画家。彼の出身地はリクヴィール♪

ビールにもアンジっぽい絵がかかれていてほのぼの・・・と思ったら!(>_<)

こんなセクシーバージョンもあったのでした。これは勿論アンジとは無関係。うーん・・

そういえば今回、前からカラフルすぎて美味しくなさそう、と思っていたクッキー屋さんで味見させてもらったら、焼き立てで暖かくて意外に美味しいので驚きました;^^
さて、アルザスの寄り道を終えて、ファルツ地方、インベルスハイム村のライナー醸造所へ向かいます! 到着したらちょうどお昼時。中庭にランチの用意をしてくださっていました。


ランチは名物の肉団子。野球ボールぐらいの大きさなのですがふわふわで、何個でも食べれちゃう!

西洋わさびをたっぷり使った、ピリカラのソースがまたいいのですねー。3つも食べちゃいました!

ライナーさんのワインは「畑を大事にしてる」という想いから、ブドウ畑の益虫がラベルに書かれてるのです。虫嫌いの私はちょっとだけ苦手なラベル・・・;^^

しかし、若干31歳のライナー君はとってもスタイリッシュ。こんなワインもあります。ティスティングルームのオレンジとあいまって、いい感じです。見た目だけじゃなくて味も素敵なのですよ♪
グイグイ飲みたいこの白ワイン、ドイツの評価誌でも野外で飲みたいワイン一位に輝いたというではありませんか。一位はスゴイ!


メガネも髪型もスタイリッシュなライナー君ですが、畑にかける意気込みは半端ありません!

畑を歩きながら熱心に栽培の話をしてくれます。ビオディナミのこちらの畑はふかふかの土、健康なブドウの樹。畑にいるだけで元気になるようなパワーがある畑なんです。
と思っていたら、なんどブドウの樹の中に鳥の巣も出来ていて、卵も生まれていました。ライナー君も知らなかったそうでやらせではありません;^^ 思わず巣を作りたくなるような、そんな自然環境の畑ってことですね♪

畑の後は、堆肥を作っている場所を見せてもらいました。

堆肥の作り方を炎天下の中30分ほど説明・・・私は堆肥を作ることはないと思うのですが、丁寧に説明してくれるライナー君の情熱はひしひしと感じましたよ! 良いワインは良いブドウから、良いブドウは良い畑から!

この日、ワインをティスティングして畑と堆肥を体感した私は、虫ラベルに込める思いがなんとなくわかって、ラベルにも愛着が出てきたから不思議です。やっぱり知らないということは偏見につながりますね。何事も知る努力の大切さを痛感!
さて、そのあとはもともと好きなラベルの生産者(笑)、ベッカーさんを訪問です!

ワイナリーの看板にもあるこのキツネがトレードマーク!

ゼクト キュヴェ・サロメでお出迎えしてくださったのはベッカー親子♪

サロメちゃんはベッカーさんのお孫さん。食べちゃいたいぐらいかわいい女の子ね〜。

ベッカーさんが一念発起して独立した当時、まわりは甘口ワイン用の甘いブドウばかり造っていたそうで、辛口用ワインのために、甘みは勿論ですが酸のしっかりしたブドウを造ろうとしたベッカーさんは理解されずに「変な酸っぱいぶどうを造ってる」と言われたそうです。
その話とイソップ童話の「酸っぱいブドウ」の話をかけたのがキツネのラベルの起源だそうです。ショーン・コネリーのような迫力あるカッコイイベッカーさん、若いときはさぞかしエネルギッシュだったのでしょうね。

ワイナリーの中には世界各国のワインがずらりと並べてありました。良い醸造家は自分のワインだけでなく様々なものを飲む、と言いますが、こちらもすごいコレクション。ルーミエもたくさんあってさすがー、と納得。

畑にはトラクターで連れていってくれるそう。

運転はベッカーの親父さん。

むちゃくちゃ雰囲気あるんですねえ。この方。

森の一部を開墾したという畑。根性です。

そんな畑の真ん中でいただくワインは格別でした♪

ちなみに、このあたりはフランスとの国境の境目で、畑の中にこんな石があります。

赤マルで囲んでるのは「F」という字。こちら側はフランス!反対側は「D」でドイツ! ドイツとフランスの両方に畑がつながってるのがよくわかります。醸造所がドイツにある場合は、ドイツ産ワインになるそうです。面白い。
夜は中庭でバーベキュー♪ ドイツのバーベキューはやっぱりソーセージメイン!

焼きたてソーセージとベッカーさんのシュペートブルグンダー。最高でした♪

しかし、一番私が好きなワインはこれ!!

グラン・クリュの畑から造られるヴァイサーブルグンダー。ミネラルとピュアな果実味の塊のような白ワインは、今年一番、個人的にも購入しているワインなのです。
稀少なこの白ワインは数がなく、日本でも10軒ほどしか販売してないそう。勿論ワイングロッサリーでは取り扱いしてますよ! 2008年はあと20本ぐらいで完売となります。
今も自宅の冷蔵庫に冷やしているぐらいこのヴァイサーブルグンダーの大ファンの私。 皆さんに飲んでほしいなあ。あ、飲まれるときは大きめのグラスで飲んでくださいね。ミネラルの詰まり具合に圧倒されます!
どれも素晴らしかったのですが、このワインがやっぱり好みだなあ、としみじみ;^^ 2009年は秋ごろに入荷するそうで、楽しみ! しかし一番飲みたい夏に品切れということなのね・・・個人用にもう少し購入しなくては(>_<)!

ベッカー親子と一緒に記念撮影。大変お世話になりました!これからもキツネワイン、応援してます♪