オーストリアのグリューナー・フェルトリーナー種は、私の好きなぶどう品種の一つです。その最高峰の造り手の一人、ニコライホーフのマダム、クリスティーネ・サースさんとお会いしてきました♪
数年前に何気なく試飲して「・・・?!何この美味しさ?!!」と驚いてからのファンでしたので嬉しい;^^
まずは集合写真から。何故って、このとき私が手に持っているのが!
コレ! 水牛の角です。そうです、ニコライホーフは1971年からビオディナミを実践する[超]ビオディナミのワイナリーなのです。
どうして[超]かというと・・・40年近くもビオディナミを実践しているサースさんは筋金入りでした! ビオディナミの話になると語る語る・・・乾杯前に30分。その後もずーーーっと興味深いお話をお伺いしました。
そのうちの一つが「ワインの95%は宇宙のパワーで出来ている」というもの。そうだったんですか・・・!?
他には、「良いワインは雫の結晶に核があって丸い形をしている」とか。↓わかります?
左が良いワインで、右はまあ悪くないワインだそうですが、ビオディナミでないので葡萄がストレスを感じていた、とか・・・
本当ですか?!;^^
うーん、にわかには信じがたいですが、でもでも、何より
ニコライホーフのワインが素晴らしいのは事実。
ミネラルの塊で、清らかで美しくて、完璧な味わい。同価格帯のシャルドネを飲むならニコライホーフのほうが魂が震える感動があるかもしれません。いや、本当ですよ!!!
最初にふたつのグリューナーの飲み比べ。
グリューナー・フェルトリーナー フェダーシュピール 2007
イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリーナー フェダーシュピール 2007
まず、全く違う味に驚き! イム・ヴァインゲビルゲ、すごい!!!!!
しかし今日はお料理も完璧でした♪ ポンテ・ベッキオさんの本店。一皿目の「トマトビネガーでマリネした筍とタイラギ貝のサラダ、木の芽の香り」はグリューナーの香りに合うこと合うこと!
「アスパラガス的満足な一皿」というメニューのこちら、一皿にアスパラが5本ぐらい使われているそうです。上の生ハムはホセリート♪
アスパラってどうしてミネラル系の白にこんなに合うんでしょう(>_<)
「山口県産とらふぐの白いキタッラ ボッタルガのパウダーを散らして」あつあつのキタッラとふぐの白子が絶妙(>_<)
ここでリースリング2種の飲み比べ。
イム・ヴァインゲビルゲ リースリング スマラクト 2006
シュタイナーフント リースリング レゼルヴ 2004
立ち上るミネラル満開のこの香りをかいで、「リースリング最高」と思わない人はいないはず。
「帆立貝とブッラータチーズを詰め込んだメッツァルーナ ホワイトアスパラと黒トリュフの香り」
こちらはエリザベートという混醸のワイン(2006年)と一緒に。しっかりした味わいに、ぴったりです。
白ワインなのに、ミネラル系なのに、アルコール度数高くないのに、という三重苦(?)にも関わらずパーカー97点をとったというシュタイナーフント リースリング・レゼルヴ2004も涙が出そうに感動的・・・(T_T)
メインは白ワインなのに、あえてお肉。
「長時間ローストしたヤンバル島豚 蕾菜と絵シャロット添え」
これには、ヴィノテーク1991年。15年大樽で熟成していたと思えない、全く酸化していないワインです。うーん、完璧・・・
シャルドネは勿論最高峰の品種ですが、でもニコライホーフのグリューナーやリースリングを飲んで感動しない人はいないのでは?!!と思うぐらい、今までの印象以上に、素晴らしかったです!!!(>_<)
かなうことなら全種類販売したい・・・でもグリューナーってまだまだマイナーなのでちょっと難しいんですよねえ。WGでも今販売しているのは
イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリーナー フェダーシュピール 2006だけです。
でもこの感動的な美味しさは飲んだ方にはわかっていただけるはず、と信じてやっぱりグリューナー・フェルトリーナーもオススメしていきます♪

数日後にモード・デ・ポンテヴェッキオのリニューアル・オープンを控えた山根シェフとご一緒に。
今日の感動はワインの秀逸さはさることながら、お料理、そしてワインの完璧な温度やグラス、タイミングなどのサービスにもよるものですね(植田さんがつきっきりでサービスしてくださったのです)。
皆さん、感動をありがとうございました(>_<)