2007年03月14日

シモン・ビーズ Simon Bize

◆2007年3月8日訪問


サヴィニィ・レ・ボーヌにある、ドメーヌ・シモン・ビーズを訪問しました。

P1050507.jpg


ちなみにこちらは、斜め向かいにあるシャトー・ド・サヴィニィ・レ・ボーヌ。 ↓

P1050510.jpg


シモン・ビーズにお邪魔するのは3回目なのですが、こんな立派なシャトーが斜め向かいにあるなんて知りませんでした・・・;^^

このドメーヌは奥様が日本人であることも有名ですが、なんといってもそのワインのエレガントさというか香りに素晴らしさが私は大好き! 現在日本では2004年のブルゴーニュ・ルージュが流通していたと思いますが、ピノ・ノワール好きのお客様には大人気。私も大大好きでした♪ ほんとにつややかなんですよね。まだ在庫あるのかなあ?

P1050513.jpg


今回の試飲は2005年を中心に。

ブルゴーニュ・ルージュ レ・ペリエール 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ オー・グラン・リアル 2005
アロース・コルトン レ・スショ 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ セルパンティエール 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ マルコネ 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ オー・ゲット 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ レ・フルノー 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ ヴェルジュレス 2005
ラトリシエール・シャンベルタン 2005

P1050515.jpg


2005年が偉大なヴィンテージだということがよくわかります。つまっていて、華やかで。なんとなくイメージが1985年と重なる気がしますが。。。(20年前は出来立てを飲んだわけではないので確信はありません;^^)

白も2005年を中心に。

ブルゴーニュ・ブラン 2005
ブルゴーニュ・レ・シャンプラン 2005
ブルゴーニュ・ブラン レ・ペリエール 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ・ブラン 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ・ブラン ヴェルジュレス 2005
ピュリニィ・モンラッシェ ガレンヌ 2005
コルトン・シャルルマーニュ 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ・ブラン オー・ゲット 2005

ミネラルと酸がきいていて、白い花のような香りもあって。シモン・ビーズは赤のほうが好きなドメーヌでしたが2005年は白も良いですね!

その後はバック・ヴィンテージを少し。コルトン・シャルルマーニュ 2002年はオレンジのような良い香りだけどまだ閉じてるぐらいのミネラル♪

オー・ゲット1998年(赤)はこれぞシモン・ビーズというような百合のめしべのような香りがたち込めて、いいなあ、いいなあ。

この独特の香りがシモン・ビーズですよね。残念ながら今回奥様はご不在でしたが、パトリックさんに畑の位置など教えていただきまして、大変楽しい訪問でした。

「良い香りのピノ・ノワール」を飲みたい方はぜひシモン・ビーズをお試しいただきたいですねえ♪

そういえば、ロマネ・コンティのオーナーも昨年京都に来たときにシモン・ビーズの94年を飲まれたのでした。そしてフランスに帰ってからパトリックさんに「美味しかったよ」と電話されたんだそう。うんうん、その気持ちわかります〜。

2005年の発売が楽しみ!
posted by まさきこ at 23:59| Comment(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月09日

ブッシャール・ペール・エ・フィス

ルイ・ジャドで間違った日にちでアポイントをとっていたのですが、当然その後も間違っていました(>_<)

ブッシャール社に訪問の予約をいれていたのですが、それも1日ずれ・・・。一応お電話してきいてみると、かなり驚かれた様子でしたが(そりゃそうですよね)なんとか今日でもいいよ、とおっしゃってくださいました。

皆さんにご迷惑をおかけして本当にすみません!!!

ご案内いたあいたのは、ブッシャールの正社員である、西山氏。日本語嬉しい♪

新しい醸造所から見せていただきました。重力を利用してワインを仕込んでいく様式、とても清潔な醸造所です!


P1050479.jpg


地下10メートルの深さに樽がおかれています。


P1050483.jpg


これぐらい深く掘ると湿度も温度もパーフェクトらしいです。広いから2年分の樽を置くことが出来るようになったそうで、そのために瓶詰めのタイミングが自由になった、と。そして何より新しい醸造所は仕事しやすい構造であるために、働いている方もみんな笑顔になった、と。

うんうん、みんな笑顔で働くのは大事です。仕事しやすい環境・・・・私も課題です。。

さて、次はボーヌの城壁に中にある、本社を見学させていただきました。こちらには古い古いワインがたくさん貯蔵してあるのです!!

P1050492.jpg


1800年代の白ワイン。寒くてじめじめしたこちらは貯蔵に最適らしいです。ほんと、状態よさそう!

ブシャール社の歴史をお話いただいて、感心。逆タマの歴史らしいです(詳しくはまた日本で;^^)。

年間500万本生産しているブシャール社では1%を貯蔵していっているそうです。そうしてかなり古いワインもあることで、何がいいかと言うと。例えば2003年のように、今現在生きている人間が経験したことがなかったような猛暑の夏にはどのようにワインを造ったらよいか喧々諤々だったそうです。そのときに、100年以上前で唯一同じような気候であったときに造られたワインを皆で飲まれたそうです。それは、ちゃんとその年の個性を活かしながらも生きていた、と。

それで2003年は補酸は一種類だけを除いてやめたそう。これって2003年においては大英断です! うーん、格好良い〜♪

P1050499.jpg


その後は試飲。

モンテリー 2005
ヴォルネイ・カイユレ 2005
ボーヌ ヴィーヌ・ド・カンファン・ジュズ 2005
サヴィニィ・レ・ボーヌ ナルヴァントー 2002
コルトン 2000
ヴォルネイ シャンラン 1999
ヴォルネイ・カイユレ 1980
ヴォルネイ シュヴレ 1978
モンテリー 1975

良年といまいち、とされる年を交互に。最近ヴォルネイ好きなので嬉しいですね。78年はさすがでしたが、驚いたのは75年。スミレ系の香りも華やかに漂い、果実味もあります。やりますねえ♪

白は3種。

ボーヌ・ドゥ・シャトー 2005
ムルソー ジュヌヴリエール 2005
コルトン・シャルルマーニュ 2005

ブシャールの白ってあまり飲む機会なかったのですが、ピュアでミネラルもあって、いいですねえ。ほうーー。

P1050500.jpg


近年、ブシャールでは畑の何箇所かに、測定所をもうけているそうです。そこでは地中の温度、湿度、葉の表面の温度、湿度をはかり、近隣のドメーヌにもそのデータを公開して、できるだけ農薬を使わない栽培になるようにしているようです。

小さなドメーヌもいいですが、大きくないと出来ないこともあって、志が素敵な場合は規模が大きいというのもいいですね♪

posted by まさきこ at 18:34| Comment(1) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

ルイ・ジャドでランチ♪

ルイ・ジャド社で無事試飲が終ると、ランチのお誘いをいただきました。日にちを間違えたからランチは無理、と思っていたのに、急遽手配してくださったそうで・・・本当にすみません(>_<)

お言葉に甘えていただくことにしました。ティスティングもご一緒してくれたカミーユさんと、ジャドのオフィスでランチです♪

P1050463.jpg


カミーユさんはワインの専門学校に通い、フランスでみっちり勉強したあとに世界各国で修行するというプログラムの学校に行ってらしくかなりワインにお詳しい。試飲コメントも豊富で的確、勉強になりました;^^

P1050460.jpg


一皿目は鴨のコンフィのサラダ。見た目は普通ですが、野菜の甘みとコンフィのこく、ドレッシングがバランスよく、美味しい♪ ワインは試飲の残りのボーヌ・グレーヴ97年を。

二皿目はお魚。

P1050468.jpg


名前忘れましたが肉厚でいい感じでした。

しかし、ワインに驚き! 

P1050466.jpg


ピュリニィ・モンラッシェのフォラティエール、1978年です!! オレンジやきんかんの皮、白胡椒、ハニー・・・いいなあ;^^

チーズは自分でとりわける方式。↓これだけ全部を食べたのではありません。

P1050471.jpg


そしてさらなる驚き! 赤ワインを持ってきてくださったのですが、これが・・・・!

P1050472.jpg


1969年、シャンベルタン クロ・ド・ベーズでした!!!(>_<) お昼からこんな贅沢なもの飲ませてもらっていいのかしら?とドキドキしながらいただきました。赤い花や黒い果実、落ち葉、黒胡椒・・・スパイシーで果実もまだしっかりあって。
うーん、素晴らしかったです;^^

デザートはパイナップルをお茶でつけたような香りの高い一品♪ 電気はつけずに太陽の陽射しだけでいただくランチ、贅沢なひとときでした。

失敗した私にこんなに良くしてくださって、ルイ・ジャドの皆様、本当にありがとうございました!

P1050477.jpg


ジャド印のカップでコーヒーをいただいて、カミーユさんにお別れをしました;^^
posted by まさきこ at 18:23| Comment(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ルイ・ジャド訪問(いきなり大失敗!(>_<))

昨日からフランスに来ています♪ 今年はフランスもかなり暖かいそうで、この季節にしては早いという、アーモンドの花が満開です。

P1050436.jpg


桜の花に似ていますが、アーモンドだそう。良い香りがします♪

それはさておき、いきなり大失敗をしてしまいました。今日はルイ・ジャド社訪問の予定でアポイントをお願いしてて、「ボンジュール!」と意気揚々と訪ねたのですが・・・

「あら?あなたどなた?え? アポイント・・・?? ・・・それって明日じゃない?」とのこと!!!!

やってしまいました(>_<) 日を間違えて予約してしまいました! 

がががんっ(>_<) どうしよう!! 飛行機での移動をなんだか間違って考えてたようで、実はホテルの予約も違ったのでした。そのときに気付くべきでした・・・。と思っていたら、担当の方に連絡をとってくださって、今日でもいいわよ、とのこと。ありがとうございます(T_T)(T_T)

落込みながらも、ほっとしながら担当の方の到着を待っていると、別のお客様を待たれていたというジャック・ラルディエール氏にもお会いしちゃいました! 日を間違えた事情を話すと、「しょうがないよ、飛行機の移動はややこしいからね。気にしなくていいよ」と優しすぎるお言葉と共に、醸造所を案内してくださいました♪

P1050437.jpg


いつ来ても美しい醸造所です。

P1050437.jpg


そうしている間に、ご案内してくれるカミーユさんが登場、ジャックさんにはさようなら。いやいや、偶然お会いできてすごくラッキー♪

試飲はたくさんさせてもらいました! 

ブルゴーニュ・ブラン 1998
ムルソー 1997
サントーバン シュール・ガメイ 1997
ボーヌ・グレーヴ 1999
シャサーニュモルジョ 1999
コルトン・シャルルマーニュ 2001(素晴らしい!)

飲み頃の試飲をお願いしていたのですが、白の飲み頃ヴィンテージって本当に良いですね♪ 

P1050452.jpg


サヴィニィ・レ・ボーヌ クロ・デ・ゲット 1999
ジュヴレイ・シャンベルタン 1998
ボーヌ レ・ザボー 1999
ポマール 1997
コルトン・グレーヴ 1999

赤も勿論これぐらいおいて飲むのが嬉しいです。

樽からも試飲させてもらいました。2006年の白、そして偉大な2005年!!

ムルソー 2006
ピュリニィ・モンラッシェ フォラティエール 2006
シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ 2006
シュヴァリエ・モンラッシェ ドモワゼル 2006
ジュヴレイ・シャンベルタン 2006
ボーヌ クロ・デ・ズルシュール 2005
ヴォルネイ クロ・デ・シューヌ 2005
ニュイ・サン・ジョルジュ ブード 2005
クロ・サン・ジャク 2005
ヴォーヌ・ロマネ ボーモン 2005
ボンヌ・マール 2005
オスピス・ド・ボーヌ ボーヌ キュヴェ・ニコラ・ロラン 2005

P1050453.jpg


2005年は本当に素晴らしい年だったのが今この状態で飲んでもすごーーーくよくわかります! シルキーで華やかで酸もミネラルもお見事! 熟成していくのが楽しみなヴィンテージですね。

そうして無事試飲を終えると、日を間違えたにもかかわらずランチもご一緒してくださることに(>_<) 本当にありがとうございます!!! さらにランチでは嬉しいワインを飲ませてもらいましたが、とりあえず一度ここでアップします;^^
posted by まさきこ at 04:08| Comment(2) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

ブルゴーニュ訪問!

P1040140.jpg


今回のブルゴーニュでは白ワイン造りの神様、コシュ・デュリに再度訪問させてもらえるチャンスをもらいました♪ なんせ神様ですから、ちょっぴり緊張します。

P1040141.jpg


はじめは2004年を中心に試飲させてもらいます。訪問前に畑に行って、彼の持っている畑の場所をしっかりチェックしておいたのでイメージが湧いて良い感じです♪ ミネラルと酸とフルーツが凝縮して、素晴らしくアフターが長い・・・どれも感動(>_<)

ナルヴォーの2001年はとってもしっかり、とろっとコクがあってグリエでハニー。アフター長すぎです! ピュアです〜!!

P1030975.jpg


大好きなパトリス・リオンにも行きました。2004年も2005年も安定して見事なレベル! 

P1030993.jpg


私の大好きなザルジリエールの畑。

そうそう、あと忘れてはならないのは、ドゥー・モンティーユのアリックス!

P1040066.jpg


少しもだれたところのない、キリリと引き締まって凛とした味わいは思わず姿勢を正して飲みたくなるほどでした。彼女の性格がそのままワインにあわられたかのよう。やはり人間、凛と生きたいものだなあと改めて思いました。


サヴィニィのシモン・ビーズでは贅沢なランチをいただいちゃったし、この他にもたくさん訪問させていただいて、本当に恵まれた機会になりました。

皆さん、どうもありがとうございます。
posted by まさきこ at 17:51| Comment(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

ブリュット・ゼロを求めて

真冬のシャンパーニュは、いつもにも増して人の気配がありません。

P1020445.gif


そんな凍てつくような(本当に川も凍ってました;^^↑)シャンパーニュに、この時期に行ったのは理由があります。

それは、生粋の味、ブリュット・ゼロを求めて・・・!!

P1020410.gif


シャンパーニュの製法は皆様ご存知のとおり、一度ワインを作ってからもう一度醗酵させます。

P1020833.gif


↑こちら、第二次醗酵中の瓶。ルミアージュといって澱を集める作業にかかっているので、澱が瓶の口に集まってきているのが見えます。

この澱をプシュンと取り除いてから、リキュールを少し足して、出来上がり。

その最後に足すリキュールは「門出のリキュール」とも呼ばれ、大手メゾンでは門外不出(?)の秘薬のような扱いを受けるほど、大事な大事な要素なのです。この門出のリキュールを足さないと美味しくない、とか言われるほど。

P1020458.gif


製法に差はあるものの、シロップのような甘いこのリキュールを足すことでシャンパーニュの味を調節しているのも確かです。(ただRMのような小さな造り手はこのリキュールの量が大手に比べてとても少ないところが多いです♪)

普通は必ずリキュールを足すために、このリキュールを足さないシャンパーニュはブリュット・ゼロ、エキストラ・ブリュット、などと呼ばれ特別な扱いを受けます。

ががが!

実際、リキュールを足さないとなんだか物足りなくて美味しくないんですよね〜・・・。残念ながら。薄っぺらい味になっちゃって、あららん、、、って感じ;^^

というのが定説になっていて、私もそう思っていましたが、一年ちょっと前に出あったヴァルニエ・ファニエールで頭を殴られたかのようなショックを受けました。

果実の甘みがしっかり残ってる!

本当にブドウをしっかり造るとここまで美味しいブリュット・ゼロが出来るのですね・・・(>_<) そう感動した私は、興味がむくむくとわいてきました。

他にも素晴らしく美味しいRMの生産者の、リキュールを足さない「生粋の味」を飲んでみたい・・・!!!!

とまあ、長くなりましたがそんな経緯で真冬のシャンパーニュに飛んだわけです♪

そんなワガママを引き受けてくれて、サンプルをいただいたのはこちらの生産者!

◆ギイ・シャルルマーニュ
◆ユベール・ポレ
◆フランソワ・スコンデ
◆ルネ・ジョフロワ

どなたも素晴らしい造り手です!ぴかぴか(新しい)

P1020472.gif


試飲したところ・・・美味しかったです・・・(>_<) 美味しすぎました!!! (>_<)(>_<)

どなたかお一人にお願いしようかと思っていましたが、みんな美味しかったので迷ってしまいました! 京都のスタッフとも検討してから、順々にご紹介していきたいなあ・・・と考えています。

ご興味をお持ちの方は info@winegrocery.com までメールをくださいませ♪ 決まりましたらご連絡させていただきます。

貴重な生粋のシャンパーニュの味、格別ですよ!


ところで通常は機械でするデゴルジュマン(澱抜き)ですが、ジョフロワは今回手作業でしてくれました。プシュン、と気泡が飛んでいるのが見えますか?

P1020499.gif


世界一のロゼと言われる、ジョフロワのブリュット・ゼロなんて贅沢♪

P1020505.gif
posted by まさきこ at 05:08| Comment(2) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月20日

Zind humbrecht ツィント・フンブレヒト

今回の渡仏での初の生産者訪問は、トゥルックハイムのツィント・フンブレヒト。誰しもが認める素晴らしい生産者です。

P1020324.gif


出発前に詳しい友人に、「どこが特に注目すべきところかなあ?」と聞いたら、「注目点? 全部しょう!」と、役に立たないアドバイス(T_T) おっと、いえいえ、全部に注目してきますよ、と気合をいれて出かけました。

コルマールまでは何度も行っているので、もう緊張はありません。チケットを買うのも電車に乗るのも、駅で降りてタクシーに乗るのも自然体でいられます。そんな自分がちょっと嬉しい;^^

と思っていたら電車を間違えそうになりました。油断大敵(-。-;)

コルマールからタクシーでは10分程度でトゥルックハイムに到着します。事務所は近代的で立派!

P1020338.gif


そして事務所の前にも横に広がるブドウ畑。うんうん、葉がない状態でも、なんだかブドウの樹を見るだけで嬉しくなります♪ これが「血が騒ぐ」ってやつかしら(●^o^●)


P1020334.gif


約束のお相手は、ご当主、オリヴィエ・フンブレヒト氏! 背が高くハンサムな彼は、見た目からしてその人柄のよさがにじみ出ているみたいに雰囲気が良い♪

と思ったら、やっぱり非常〜!!!に素敵な人でした!!! 2時間かけてゆっくり試飲をしながら、じっくり話をすることができました。 ドメーヌの歴史、ビオディナミに切り替えた理由、切り替えてから何がどう変わったか?、アルザスワインの立場について、これからの目指すものについて、どういう意思でワインを造っているのか・・・などなど、情熱的に、真摯に語ってくださって。

P1020332.gif


ワインは当然どれも素晴らしい。リースリングなのにそうは思えないほどの豊かな香にあふれたワインや白トリュフの香が少し感じられるようなピノ・グリ、エキゾチックで驚くほどの完成度のゲヴェルツ。同じブドウ品種であっても畑ごと、年ごとに全く異なる個性を見せるます。

P1020326.gif


そう、アルザスのワインがいまいち日本で広まらないのは、その複雑さにあると思うと彼も話してくれました。例えばボルドーであればAOCと格付けがわかればとてもシンプル。ブルゴーニュも少し複雑だと言ってもグラン・クリュなどはわかりやすいし、何よりブドウはシャルドネとピノ・ノワール、あとはアリゴテ、ガメイだけ。

しかしアルザスはブドウ品種も多彩な上にグラン・クリュもたくさん点在していて、そして何より年によって甘口から辛口まで変化する ← ここがわかりにくい!

少し味が変わる程度ならまだしも、年によって甘口、辛口までガラリと変わったら、どうですか? 買うのも売るのもちょっと難しいですよね。 けれど、彼は言います。

「 勿論僕は、毎年同じ味に調整するテクニックを知っているよ。でもね、それは自然じゃない気がするんだ。だってブドウは農産物だから、ある年は貴腐がついたり、ある年は酸が低かったり・・・そういうものなんだよ。そのブドウを自然に醸造したら、ある年は甘口に、ある年は辛口に、と毎年違う味になる。マーケティング的には難しいけど、でも僕はその年の味をそのまま伝えたいんだ 」

うんうんうん! 激しく同意!!! ビジネスとしてだけ考えるのならば毎年同じ味にするのは重要なことで、それが100%悪いとは私も思いませんが、そのように考えて真剣にワインを造る、そんな人がいたっていいじゃないですか♪

他にもたくさんの疑問をぶつける私に、「あくまで僕の意見だけど」と一つ一つ丁寧に答えてくれた彼。ここには全部は書ききれませんが、ちゃんとノートしています。 ワイン生産者は数多くいれども、感銘をうける人に出会うというのはそれほど多くありません。そういった意味でも、今回の訪問はとても素敵な訪問でした。

P1020331.gif


一人撮影♪
posted by まさきこ at 14:29| Comment(2) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

ドメーヌ・ヴィルマール Domaine VILLEMART & Cie

先日のシャンパーニュでは、「レコルタンのクリュッグ」と評判の、ドメーヌ・ヴィルマールも訪問してきました!

P1010777.gif


生産量が少ないので日本では知る人ぞ知るヴィルマールですが、フランス国内でのレコルタン・マニピュランNO1と言えばこちら!なんですね〜♪ さて、ドメーヌ・ヴィルマールのセラーに入ると・・・美しいステンドグラスが数枚飾られていて、なんだか崇高な雰囲気です。

P1010733.gif


気品あふれる若き当主ご当主、ローラン・シャンさんに畑を案内してもらいます。

P1010738.gif


ブドウ畑は有機栽培で、畑はとてもきれいです。

P1010747.gif


お、性ホルモン撹乱カプセル発見!

P1010749.gif


畑の見学後は再びセラーに戻って見学。しかし本当に清潔なセラーです。圧搾機は昔ながらのものですが、良いジュースを絞るには向いているらしいです。ふむふむ。

P1010759.gif


ルミアージュ中のボトルたち。

P1010764.gif


こちらは機械に入っています。これ、手動なんですって。自動はよく見るのですが手動は初めてみました。「故障しないからいいよ」ってローランさん。なるほどねえ。

そうして集められたロゼシャンパーニュの澱。美しい♪

P1010770.gif


ヴィルマールは全て樽で醗酵させているのでも有名です。だから「レコルタンのクリュッグ」なのかしら♪

P1010757.gif


さてさて、試飲に移りましょう。

P1010754.gif


スタンダード・キュヴェのGrand Reserve Brutでさえ、少し香ばしく、少しバニラ、けれどフレッシュでもキレもあり、サンも綺麗で高貴! まさにローランさんのイメージそのままです!!

おおお、素晴らしい・・・・・!!!!

Grand Cellier d'Orの98年の、アフターの長さにも驚きました。複雑さがすごいんです!! バニラやトースト、ブリオッシュ、そして白い花の香りと熟成の香りが混じりあい、リンゴの雰囲気も。。。繊細で高貴。思わずため息が漏れます。

Coeur de Cuveeもさすが(>_<) やはり落ち着いた複雑味とフレッシュさが交互に訪れ、まだ若々しさを残します。今はデゴルジュしたてだそうですから、あと数ヶ月後には全ての要素が溶け合ってえもいわれぬ美味しさになるのでしょうね。。

他にも色々試飲しましたが、どのキュヴェも、その静かなる華やかさに圧倒されました。泡の細かさも他に類を見ません!

確かに、疑うことのない最高品質のシャンパーニュでした!

PICT0200.gif



なんとなくアルザスっぽい造りの建物でした;^^

posted by まさきこ at 18:30| Comment(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ Comte Georges de Vogue

ブルゴーニュについて、一番はじめに訪問したのはヴォギュエ!

樽にもヴォギュエのマークがしっかりついています。

P1010797.gif

ズラリと並ぶと壮観・・・。

P1010794.gif


あ、試飲用ワイン発見!


P1010798.gif


この略わかります? シャンボール・ミュジニィ、アムルーズ、ボンヌ・マール、ミュジニィ、と思ったのですが当たりかな?!

栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ氏と、醸造責任者のフランソワ・ミエ氏にお話をお伺いします。2005年は本当に素晴らしい年だったそうで、ブドウはとってもキレイで良い出来なんだって! 

エリックさんは「僕(栽培)は完璧な仕事をしたから、もしワインが悪ければそれは醸造のせいさ」とウィンクされていましたが、そう言い切るほどの出来栄えらしいです。

市場に出るのが楽しみ・・・♪

P1010803.gif


写真はフランソワ・ミエ氏と販売担当とジャン=リュック・ペパン氏と一緒にパチリ☆



posted by まさきこ at 13:52| Comment(3) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月21日

古代に思いをはせる崖!!

今回のフランス滞在ではアルザスを拠点にさまざまなブドウ産地を訪問しましたが、その中でもっとも心に残った場所\(^o^)/

その日は、まずはマコン。ドメーヌ・マルク・ジャンボン・エ・フィス Domaine Marc Jambon et Filsの訪問です。

お父様のマルク・ジャンボン氏。

P1010929.gif


こちらは息子さん。非常に真剣なまなざしのピエール・アントワーヌ・ジャンボン氏。シャトー・ディケムで研修したらしいです。

P1010928.gif


ちょうど貴腐菌がついたブドウが出来かけていました。シャルドネですよ。食べると本当に甘い!

P1010927.gif


広がるブドウ畑。きれいでしょ♪


P1010934.gif


樽からの試飲のあと・・・


P1010937.gif


白ワインを試飲します。こちらのマコンは蜜っぽい香りとキレイなミネラルが濃すぎずに溶け合っていて、私は非常に好きなのです。お手ごろ価格なのも嬉しい限り。うん、本当にお値打ちです♪♪

P1010946.gif


最後は赤の試飲。


P1010947.gif


と思ったら、最後は遅摘みで貴腐がついたデザートワインの試飲もさせていただきました。

P1010949.gif


画像もきれいに撮れたと思うので載せたかったのです。でも実際も、とっても美しい味わいの甘口でした!


さてさて、この次が私が感動したところ!!!

マコンのお隣、プイィ・フュッセに車で移動すると、なんだか断崖絶壁が見えるではないですか。これが有名なヴェルジッソンの丘だったのです!!!!

P1010957.gif


近くで見ると本当に壮大なのです!! ここに古代の人々がマンモスや馬を追い込んで絶壁から落として猟をしていたというのは有名な話ですが、確かにこの断崖を見ると思わずマンモスも落としたくなる見事さ! 断崖の下にはそれらの骨がたくさん発掘されるそうです。

P1010964.gif


その麓からずっとブドウ畑が広がっているのです。

あ、ああああ! もう一個ある〜!!

もうひとつはソソリュトレの丘。こちらは毎年ミッテラン元大統領が登るので有名らしいですが同じぐらい見事! この二つの丘に囲まれた起伏にとんだ地形にブドウ畑が広がっています。

ちょうど二つの丘を同時に撮るとこんな感じです。お分かりいただけますか?

P1010977.gif


時刻は夕方。沈んでいく夕日に照らされる二つの丘。有史以前の古代の人々が見た風景も同じようなものだったのでしょう。その風景に、今私が立っている。とても不思議な気になりました。

P1010972.gif


夕日がまぶしいっ。


石灰岩丘陵地でアルカリ性粘土質。シャルドネがむいています。

P1010980.gif


こちらではドメーヌ コリーヌ・エ・ティエリー・ドルーアンを訪問しました。

P1010968.gif


ソリュトレの崖のすぐ下の急斜面でお話を聞きます。土地が痩せているので少量のブドウが凝縮して出来るんですね。そうしたブドウから造られるワインは凝縮感が違います! たくさん試飲してもやっぱり納得。うんうん♪

いやあしかし、崖には大感動してしまいましたっ(>_<) なんと幻想的だったことか・・・

皆さん、機会があれば行ってみてください!















posted by まさきこ at 15:18| Comment(3) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月17日

Marcel Deiss マルセル・ダイス

ブドウの収穫前のことです。アルザスのスーパースター、マルセル・ダイスを訪問しました!

PICT0859.gif

アルザスの生産者の皆さんとお話しているときに「マルセル・ダイスにも行く予定なんです」と言うと、みんな「え! ・・・そうかい。まあ彼は変わってるしね・・そしてねえ、・・・・・・・」と色々コメントいただきました;^^

やっぱり良きにしろ悪しきにしろ、有名人なんですねえ。

さて、もう通いなれた(笑)コルマールの駅で降りて、タクシーに乗ること30分、結構遠い。リボーヴィレを通り過ぎてベルグハイムに到着です。ちなみにタクシーの運転手さんはこの前も乗った人でした。あら、偶然ねえ、とお話ししましたが、やっぱり小さな街なんですね;^^

ダイスでは、まずはセラーの見学から。


PICT0848.gif


トラクターも格好良い気がするのは気のせい? 笑


PICT0849.gif


ステンレスタンク


PICT0856.gif


には小樽も使っています。


PICT0855.gif


試飲も普通の品種別から、テロワールワインと言われる畑ブレンド、そしてセレクション・グラン・ノーブルまで20種試飲しました。やっぱり写真撮りたいのはシェンブルグとかですよね♪ ラベル格好良いのだもん。

PICT0845.gif


オレンジやラムネやレモン、そしてピーチのような香りと、その味の深さに圧倒されました! ワイナートでは「泣けるほど清らか」と言われたのにも納得です。

洗練され具合が他のアルザスワインと比べて抜群! スーパースターになるはずですねえ!!

そういえば先日ブルゴーニュのモンティーユ家で夕食でをいただいたのですが、そのとき開けたのがマルセル・ダイス。「今日はワインを飲まないわ」とおっしゃってた妹のアリックスさんも「あら、ダイスなの。・・・じゃあ少しだけいただこうかしら」と。うーん、さすが;^^

ところで2004年からエーデルツヴィッカーは、コルクに変わってガラス栓を使用されるそうです。今、何かと話題のガラス栓。きれいだし、機能的だし、私もちょっと好きなんです♪

PICT0860.gif


スクリュー安っぽいイメージがある、と抵抗感がある方たちに人気です。どうです? 美しいでしょ。

きよらかなマルセル・ダイス。あのガラス栓も日本に入荷したら仕入れしたいです。クレマン・ダルザスもなかなかよかった! 生産量が少ないようですが、欲しいな!





posted by まさきこ at 15:58| Comment(1) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月15日

ルイ・ジャド Louis Jadot

10月10日(月)

WGの社長はルイ・ジャド好き。20年以上前に初めてフランスに行ったときから、ジャドの現社長のピエール・アンリとも仲良しみたいです。なのでブルゴーニュに行くのなら、お顔を出してきなさいよ、と言われました。はーい♪ でも、せっかくなのでちょっと特別な試飲もさせてもらうお願いをしました。

いつものニコラと待ち合わせ。ん? 待っても待っても来ない・・・。当初は一人で行きますね、と言ってたのですがやっぱり甘えてホテルまで迎えに来てください、とお願いしたのでうまく伝わってなかったようです。すみません;^^

結局1時間待って、やっとお会いできました。ホッ。

ジャドの訪問は3回目。


P1020082.gif


相変わらず見事な醸造設備です。ぴっかぴか。


樽がズラリと並ぶセラーを通り抜け、試飲開始です。今回は少し古いヴィンテージのワインを出してもらったのですが、こ、こ、これが驚きでしたっ(>_<)

試飲アイテムは40種以上。全てヴィンテージは92〜95年でどれも10年以上の熟成を経たものばかりなのですが、普通のブルゴーニュ・ブランでさえもキレイに美味しいのには驚いてしまいました。勿論ブルゴーニュ・ブランの他にもムルソー、シャサーニュ、ピュリニー、そしてグランクリュのクリオ・バタール、バタール、シュバリエ・モンラッシェやビアンヴィニュなど、素晴らしいラインナップ♪♪

P1020083.gif


白でこのぐらい熟成のものって本当に嬉しくなっちゃう美味しさ。樽も酸もミネラルも溶け合っていいなあいいなあ〜。スパイシーでフローラル、そして少し金泉鳥龍茶のような香り。(余談ですが良い白ワインを飲むと、私はいつも高級な金泉鳥龍茶みたいだと思うのですが皆さんいかがですか?)

しかし面白かったのはニコラの反応。

「これはすごいねっ(>_<) 素晴らしすぎるねっ! ああ、こちらもまた香りがブラボーだ! これは息子の生まれ年なんだ! 君が買わないなら僕が買うよ〜! うひゃーーー! クリオバタール・モンラッシェの94年なんて、素晴らしい若さだ! ブラインドで出したらきっとみんな2003年と間違うよっ」

と、大興奮。いやいくらなんでも2003年を94年とは間違わないよ、と心の中で突っ込みつつ、その興奮ぶりが面白くて試飲ノートに「笑いを抑えられないニコラ」「ジャドの素晴らしさについて熱弁をふるうニコラ」などど記しました・笑

赤もそのあたりのヴィンテージ。サヴィニー・レボーヌやモンテリーの村名ながらもまだまだ若い味わいに、しみじみと状態の良さをかみ締めます。ジュヴレイ・シャンベルタン93年などはまだまだ若いぐらいですが時間をおくと開いてきます。ほお・・・♪ ボーヌの一級を経てコルトン・プジェやクロ・ド・ラ・ロッシュなど。

熟成カラーですが

P1020085.gif


まだしっかり若く、シルキーでエレガントで果実の甘みも残り、華やかなドライローズのような香りも漂います。 「アメージング! ワンダフル!」とニコラも絶好調♪ ハイテンションだなあ。面白い。

でも本当にどれもよかったので、選ぶのが難しいですね。入荷したら私もまた飲みたいので確実に美味しいものを選びます!!

その後は電車の時間がせまっていたのでクイック・ランチ。

ジロールのキッシュと鴨のコンフィは香り豊かな秋を感じさせてくれました。試飲の残りのワイン、どれでも好きなのを合わせていいよ、と言われて悩みつつも数種チョイスしてゴクゴク♪

先ほどは試飲でしたので飲み込まなかったので、こちらで飲めて幸せ☆ うん、これだけ状態の良い蔵出しって貴重だなあと実感した一日でした。

ニコラ、いつもありがとう〜♪
posted by まさきこ at 15:16| Comment(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月09日

ワイン生産地めぐり♪

ご無沙汰しております!

元気に生産地訪問をしていますが、毎日夜遅くまで移動しているのとネットが繋がらないホテルに宿泊したりしているので、なかなかご報告できずにすみません。

今も一応ネットは通じるものの、通信速度が非常に遅いので画像はあきらめます;^^

今まで訪問した生産者を書きますと・・・

月曜日:一日シャンパーニュ

ミッシェル・ゴネ
ヴィルマール
ガティノワ
ルネ・ジョフロワ

火曜日、水曜日:ブルゴーニュ

ヴォギュエ
アルマン・ルソー
パトリス・リオン
ラモネ
アルロー
ソゼ
モンティーユ

木曜日&金曜:マコネ&ボジョレ

ジャン・テヴネ(ボングラン)
マルク・ジャンボン
ティエリー・ドローアン
ギュモ・ミッシェル
フュリー

金曜日&土曜:北ローヌ

ルネ・ロスタン
アンドレ・ペレ
アラン・グライヨ
ベルナール・フォーリー
ジル・ロバン


今回は輸入元さんとご一緒させていただいているので、これ以外にもちらほら。

今日はシャブリまで行って、明日はルイ・ジャドで古酒の試飲です。

突っ走っているので細かいご報告が出来ませんが、試飲も多数、そして勿論画像もたくさん撮っていますのでまた追って載せてまいります♪


でも休みなしの毎日で、さすがに少し疲れてきました・・・。早く帰りたい、かなあ?!

いえいえ、あと少し、頑張ります!
posted by まさきこ at 18:26| Comment(2) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

収穫に行きました!

この時期にフランスにいるならば、やっぱりブドウの収穫がしたい!

20050928_5.gif


ということで、今回のフランスで訪問したドメーヌで一番気に入ったジュラール・シュレールにて収穫の研修をさせてもらいました。ご飯が非常〜に美味しい! 宿泊のお部屋が素敵で清潔! みんな良い人! そして日本人の健次郎さんが働いてらっしゃるのでわかりやすい、そして何よりワインに感動した!! とたくさんの理由からこちらにお願いしたのです。

朝八時にドメーヌに到着するとすぐにトラックに乗り込み、畑に向かいます。はさみを一つとバケツを持って収穫の開始!! こんな感じ↓

P1010589.gif


この日はピノ・ノワールでした。今年は前半に雨が多く、そのせいでブドウが少し傷んでいるものもあるので、そういう場合はその部分だけを取り除きながら収穫します。

たとえばこんな感じに半分傷んでいたら・・・

P1010585.gif

その部分だけを取り除きます。これ、上と同じブドウ。

20050928_1.gif


そして、良いブドウと悪いブドウを選別して収穫するのです。

20050928_2.gif

20050928_2.gif


きれいに半分だけ傷んでいる、とかではなく一房の中でも複雑に混ざっているのでなかなか大変;^^ それでもSO2を使えば通常は問題なくワインに出来るそうなのですが、なるべく使わないようにすると、選別が必要になってくるのですね。

お手伝いのオヤジたちはみんな酒飲みです。朝一番からワインを飲んで、あとは休憩の度にボトルを開ける開ける(-_-;) 

20050928_17.gif

「これが収穫ってもんやでえ! まあ飲め飲め」

20050928_9.gif

とボトルを渡されるので、私も畑でラッパ飲み♪


そして、ハードな作業の中で一番の楽しみはお昼ご飯! 畑に椅子とテーブルを出して、ちゃんとテーブルクロスを広げて。

20050928_14.gif


ジュラールの奥さんのクロデーィーヌさんは本当にお料理上手で、いつも美味しいサラダとお肉と付け合せ、そしてフロマージュのあとは手作りのデザートとコーヒー、と完璧なフルコースを用意して畑に持ってきてくれるのです。

20050928_11.gif


フロマージュもやたら美味しいと思っていたら、かなりのこだわりらしいです。うん。

20050928_15.gif


パンも大きい。。。

20050928_10.gif


一日目は近所の猟師さんがしとめた猪の煮込みでした。二日目の豚の燻製の煮込み。付け合せはポテトとシャンピニオン♪

20050928_13.gif


勿論みんな水など飲まずにワインばっかり;^^ 白ワインのあとはピノです。柔らかくて美味しい♪ あっつあつの煮込み料理にすごーく合います。

20050928_12.gif


デセールもこんな感じでしっかり♪


20050928_16.gif


さて、ワインを飲んだあとの午後の作業は一段と辛いのですが(笑)、草をかきわけ葉をかきわけ、ひたすらブドウをチョキチョキ!!! い、いてっ(>_<) 手を切った・・・(>_<) 傷にブドウが染みてこれまた痛い・・・(T_T) でも気にしてられませんから頑張ります。。。

そうそう、これはお隣の畑。

20050928_7.gif

こちらがジュラール・シュレールの畑。

20050928_6.gif


上のほうが一見手入れをされていそうじゃありませんか? しかし、ブドウの樹の根元を見てください。上のは根元には草が生えていませんよね。これは除草剤を使っているからだそうです。そのほうが随分手入れは楽みたいですが、長年に渡ってそういうものを使ってこなかったシュレールのブドウのほうが本当に元気なんです。葉も多く残すので手間はかかるけれど、ブドウの凝縮感が変わってくるから、と言ってずっと昔からそうされているそうです。

けれど収穫はさすがに厳しかった。。摘んでも摘んでもブドウだらけ、無限に感じます。体も痛い痛い!

夕方になり収穫が一段落つくと、ほっとする間もなく、次はセラーでエグラッパージュ(除梗)。ブドウを大きな漉し器のようなところに入れて手でもむと、下に粒だけが落ちて上に茎が残ります。

20050928_25.gif


この作業は同じく研修に来ていたグレース(中央葡萄)の三澤彩奈さんと一緒にやりました。

20050928_24.gif


グレースには何度か行かせていただいていたのですが(今年も二回行ってます♪)、実際にお会いするのは初めてで、ちょっとミーハーな気分でウキウキ♪ かわいいと評判だったのですが、実物はかわいいのは勿論、しっかりされているのでお話していても興味深い内容ばかりでした。今からボルドーで数年間ワインの勉強をされるとのこと。これからの活躍が楽しみです!

二人でブドウまみれでべとべとのドロドロになって、このあとは洗浄作業でビショビショになって・・・でも一つ一つが面白い! まあワインを好きでないと面白くない作業でしょうか? ;^^

だいたいの作業が済むと、セラーにボトルを持ってきてくださって、ちょっと良いワインを開けられます。一日目はゲヴェルツの86年とセレクション・グラン・ノーブル2000年。二日目は89年のピノグリのセレクション・グラン・ノーブルをキュヴェ違いで飲み比べ。

20050928_21.gif


オヤジたちも喜んでコップでがばがば飲みます。


20050928_20.gif


そうして長い一日が終わり、遅めのディナーが始まります。これがまた、毎回美味しくてやっぱり感動〜\(^o^)/ このために来たと言っても過言じゃないかも?! いやいや、研修研修♪ 食後はギターを弾いて歌ったりして和気藹々です☆

20050928_22.gif


このギターの彼は育てていたウサギちゃんを持ってきてくれたそうで、その煮込みも美味しかったあ。味がしっかりしてました。

立派なカーヴィストになるための経験に役立つならば、とお忙しい時期に研修を受け入れてくださって、ありがとうございました! しっかりと今後の仕事に役立てます!!

しかし収穫も楽しかったけれど、ご飯が美味しかった・・・(>_<) おっと食欲が先行しすぎ?


posted by まさきこ at 01:00| Comment(8) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

ボーカイユ、ラスカーズ、ラランド、ランシュ・バージュ、コス

朝7時半にスー君と待ち合わせ!

私は夜は強いのですが、早起きはそれほど得意じゃありません(>_<) でもまあそれなりに頑張って起きて、シャトーめぐりにGO! ん? スー君はあくびを連発。「全然大丈夫さ」って言ってる割には超超眠そう。ごめんねえ。。 では、簡単に訪問シャトーをご紹介。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ

P1010266.gif


朝露に光るブドウ畑も美しい。

P1010264.gif


この石が重要なんですね。畑の地下が新しいワインセラーなんですね。

P1010262.gif


水脈も近いし、温度と湿度が完璧に保たれるんだそうです。しかしなんだかこのデザインはカリフォルニアなどのワイナリーが思い出されるのでした。す、すみません・・・。

コレクションのオールド・ヴィンテージ。


P1010272.gif


朝陽の中で試飲します。

P1010277.gif



シャトー・レオヴィル・ラスカーズ

P1010284.gif


セラーなどを見学のあと、立派なボトリングラインを見て感心。私が先日アルザスでお手巣代したのとは大違い・・・。きくところによると、このラインでボトルに瓶詰めした日、コルクの種類などが刻まれるようです。ハイテクですね!

試飲は同じチームで作られているシャトー・ポンテ・カネやネナンのも一緒にしました。

P1010288.gif


全て、2002年で平行に。2002年は今まであまり良い印象ありませんでしたがいやいや、ラスカーズは良い年なんですね。


ここで次の訪問まで少し時間が出来たので、おすすめのパン屋さんがあるので行ってみる?とスー君から嬉しい提案。行く行く〜\(^o^)/ 畑の中にぽつんとあるパン屋さん。

P1010291.gif


広くてキレイ。おなかすいてたので思わずたくさん買い込んでしまいました。

P1010290.gif


ノワゼットのフィナンシェ、スリーズのタルト、パン・ド・カンパーニュ。そして! フォンダン・ショコラ風のガトー・ショコラ!!! これが後で食べたところ感動ものの美味しさでした。まわりもしっとり、中はとろーり・・・(>_<) く〜!!! 今まで食べた中で一番の味でした。うっ。感動。

このパン屋さん、ジャン・ミッシェル・カーズがオーナーなんですって。多角経営ですねえ・・・さ、次に行きましょう。


シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

向かいをピション・バロン、後ろをラトゥールに囲まれたなんともゴージャスな立地。勿論ラランドのシャトーもとってもゴージャス。

P1010310.gif


畑も混ざっているところがあるから、収穫が大変なんだそうです。ブドウの味見はラトゥールのもしちゃいました♪

セラーに行くと、ちょうど澱引き(スーティラージュ)の作業中。

P1010306.gif


ろうそくの光のもとでワインが流れていく様子はなかなか雰囲気があります。

P1010303.gif


こちらの試飲は2003と2002の飲み比べ、など。そうすると2002のエレガントさが目立ちますねえ。うーん。

余談ですが、これはヴィトンから贈られた皮で作られた樽だそうです。

P1010307.gif

確かにエピシリーズの生地です・・・。「一緒に写真とる?」と聞いていただきましたがこれは辞退しました;^^


さあここで、スー君とは別れ、素敵なマダムと昼食

赤ワインの試飲で疲れた舌をレ・ザルム・ド・ラグランジュ 2003年で癒しましょう♪

P1010312.gif


前菜はセップ茸のラビオリ。

P1010314.gif


メインは名物の仔羊。これにもラグランジュの白はなかなかいけましたよ。
さ、引き続き午後の訪問!


シャトー・ランシュ・バージュ

こちら、見学用かと思った少し昔風の発酵所も使ってらっしゃるそうです。この趣がいいんでしょうね。

P1010330.gif


勿論近代的なステンレスタンクもたくさんありました。

試飲用にずらりと並んだグラス。

P1010336.gif


思わず写真撮っちゃいました♪ これだけ並んでると撮りたくなるでしょ?!


シャトー・コス・デストゥーネル

ひしめくシャトーの中でもひときわ異彩をはなっているのはこちら。エキゾチックな建物で有名なコス・デストゥーネルです。そのユニークな建物の背景には、複雑な歴史があります。

P1010324.gif


紙に詳しく書いて説明いただきましたので、紙もお持ち帰り〜♪

試飲は2002年と、まだ樽の中にある2004年のコス。

P1010322.gif


2004が面白いですね。勿論まだ若いのですが良い年らしく、赤い花のような香りの中にフルーツがいっぱい。

うーん、でも難しい。プリムールで判断するのって大変なんだろうなあと思います。


以上、本当に簡単なご報告! また詳しくは別々に・・・?
ゴージャスなシャトーばかりでクラクラでした♪ あの栄光を維持し続けるのって大変なのでしょうね。アルザスの小さなドメーヌとは大違い!

でも私が落ち着くのは小さなドメーヌかな〜☆





posted by まさきこ at 09:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

ドメーヌ ジャン ジンランジェ Domaine GINGLINGER Jean & Fils (ボトリングしちゃた!)

ジュラール・シュレールに宿泊した翌日の朝、なりゆきで、シュレールの甥のドメーヌ、ドメーヌ ジャン ジンランジェで、ボトリングのお手伝いをすることになりました!

朝、8時すぎにドメーヌに到着すると、もう作業は始まっています。
(この日はデジカメ故障のために全て携帯のカメラで撮りました。)

050902_121230.gif


「ボンジュール! はい、あなたはこっちね」と場所を割り当てられて、すぐに仕事がスタート。私の役目は空のボトルをボトリングラインに並べていくこと。そう聞くと作業的で楽そうですが、これがかなりのスピードで、次々と切れ目なく並べつつ次の箱を用意しつつ、というのはなかなか大変でした!

050902_104522.gif


大手ではもっと機械化されていますが、こちらは本当に小規模。機械も所有していませんから、これは借り物。まあ年に一度しか使わないからなくてもいいんですよね;^^

050902_104540.gif


これは少し手のすいたときに撮ってもらったので余裕な雰囲気ですが、本当はもっと必死で働いてましたよ〜! 高いところや低いところにあるボトルをとるので、背伸びしたり腰かがめたり、それもすごい早さで必死必死!

瓶の洗浄、ワイン充填、コルク、というところまでは機械がしてくれます。でもその前後は全て手仕事。私はまだ空き瓶を並べる係りなので軽くてよかったですが(それでもしんどかった!)、コルクで栓をされたボトルををしっかり並べいく係りの人は、重いし大変そうです;^^ 

途中で機械がたまにおかしくなってコルクがうまく出来なかったりというハプニングも何度もあって、そのたびの大慌てで走って、ボトルを運ぶのです。結構無我夢中。

めずらしく必死で体を動かしたので、翌日の今、少し筋肉痛です(>_<) 

でもとても楽しかったです♪ お昼ご飯もいただいて(当然昼ご飯中も、ボトリング中もみんなワイン飲んでます)、その後はそのドメーヌの試飲。こちらもユニークなワインもあって面白かった。。。クレマン・ダルザスのコクが気に入りました。ピノ・ノワールもしっかり果実があっていいですね。

こういう大理石が混じった珍しい土壌もあるそうです。

050902_145250.gif

携帯カメラでは大理石のキラキラは写せませんでしたねえ。残念。


ゲヴェルツのグラン・クリュも気にいってたら、おみやげでいただいてしまいました。「あとは何を持って帰る? 他には?」とニコニコして聞いてくださいます。すっごく素朴で温かい人たち。

050902_155106.gif


まだ若いジャン・フランソワさん。とってもフレンドリーで話し方はドイツっぽーい。「ヤァヤァ〜」とか言ってるんです。うーん、雰囲気伝わります? アルザシアンって感じなのですよ!

予定外の訪問(&お手伝い)でしたが、とても嬉しい出会いでした!


posted by まさきこ at 03:46| Comment(7) | TrackBack(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

Gerard Schueller ジュラール・シュレール

ここのところ毎日、生産者訪問しているのでブログが追いつきません;^^

でも今回はちょっとスペシャルな体験。そのドメーヌにお泊りしてきちゃったのです♪ ジュラール・シュレールは昨年からWGでも少しずつ扱いはじめているワインです。開栓してから日がたつほど美味しくなるその味わいに驚いて、注文していたドメーヌ。

日本にいるときにきいたところアポイントは難しそうなのであきらめていたのですが・・・なんと、現在日本人スタッフが働いているとのこと! その方を紹介してもらったのでお電話したところ、お仕事が終わってからだったら試飲もOK、シャンブル・ドット(貸し部屋みたいな感じ?)をしているから泊まりも面白いよ、と言ってくださったので急遽、お泊り決定。

コルマールの駅まで迎えに来ていただいて、車で15分ほどで、小さな小さな村、ウーセン・レ・シャトーに到着。教会の真向かいがドメーヌです。 早速2004年のワインを樽から試飲させていただきます。

20050902_11.gif


この状態ではSO2は無添加だそうで、瓶詰めのときに少し入れるか入れないか、という程度だそう。あえてビオロジックの認証などを取っていないそうですが、なんともう40年以上無農薬!!

だいたいビオロジックをうたっていても90年代後半から目覚めて、というところが多い中で、ここは年期が違いますね〜!!! あいにく息子さんのブリュノさんは短いバカンスでお留守。

でもお父様のシュレールさん。

20050902.gif


「私はもう引退したからどこに何があるなんて知らないよ」と言いながら、実は全然引退されてないそうです。畑の仕事は彼がメインだって! 70歳とは思えないほどのすごい筋肉らしいです♪

こちらの唯一のスタッフの健次郎さん。

20050902_2.gif


日本人スタッフが一人、じゃありませんよ。ドメーヌ全体のスタッフが一人だけ、なんですって。

「全然儲ける気がないから、ぎりぎりの生活なんですよ。シュレールも83年からの車に乗っててもうボコボコで、買い換えてあげたんだけど・・・。このワインの品質からするともっと高くでも売れるとは思うんですが、みんな値上げする気がなくて・・・」

仕事はかなりハードワークらしいですがものすごく充実してる様子がお話から伺えます。ちなみにこちらの前はヴォギュエで働いてらしたそうです。ブルゴーニュに比べると北にあたるアルザスは、手間がかなりかかるそうです。でもちゃんと畑で丁寧に仕事をすれば、かならず良いブドウが出来る、と目を輝かせて語ってくださいます。

勿論アルザスの生産者も一長一短。手間をいかに節約するか、に重きをおいてしまって品質重視でないところが多いから悲しい、とも。お話をきくとシュレールではやばいぐらい手間かけてますねえ。だからこそのSO2無添加やぎりぎりの少なさでも可能なポテンシャルの高さになるのでしょうね。

樽からリースリング、ピノグリ、ゲヴェルツ、ピノノワール、ミュスカ・・・と畑違いのものもたくさん飲ませていただきました。完全な野生酵母だけで造っているので毎年酵母の働きによって味がちがう(良い意味で違うという感じです)、SO2を入れて発酵を止めないから甘口は造りにくい(たまに偶然出来ることもあるそう)、などなど。あくまでナチュラルなワインを造るのが彼らのフィロソフィーだそうです。うーん、感動しますねえ〜!!!

その後はボトルからの試飲。

20050902_10.gif


時間がたつと出る香りなどについて話をしながら、同じ畑でも年によって本当に味が違うことを実感します。でもどれも、素晴らしい。 夕ご飯はシャンブル・ドットのお客さん2組(オランダ人二人ととフランス人二人)と一緒に、みんなで同じテーブルを囲みます。

乾杯はお客さんからの差し入れのワイン。 そういえば車の中にワインがどっさりつんでありましたね・・・。ドメーヌ周って買い込んでるんだなあ。

20050902_9.gif


焼きたてのキッシュあと、美味しいスープ♪ 豆、かしら?

20050902_7.gif


メインはベカフ!

20050902_8.gif


グツグツと音をたてて運ばれてきたベカフは迫力満点。大きい〜! じゃがいも、羊、豚などをダイナミックに煮込んだアルザスの伝統料理です。美味しいですがなかなか濃い味なんです;^^ 「細すぎるからもっともっと食べなさい!!」とたっくさん盛っていただきまして、かなり苦しいっ(>_<)

でもそのあとしっかりチーズ。

20050902_6.gif


そしてデザート、大きなタルト・・・。

20050902_4.gif


飲み物は当然シュレールのワイン。どんどん開けてくださいます!! 野菜はほとんど自分ちで造っているものだとか。冬はこのあたりの猟師が売りに来るジビエが多いそうです。 なんて豊かな暮らしでしょう♪

「商業的じゃなくて素直なワインが造りたいだけさ、何?来週ボルドーに行くんだって? ボルドー?? どこだそれは、オーストリアの隣か?!」なんて冗談を言うシュレールさん。いいなあ〜♪

20050902_5.gif


お部屋もかわいらしくて、清潔で快適。

20050902_3.gif


ここに一泊して夕食、朝食、ワインつきで60ユーロは安い・・・と思ったら、ボトリングのお手伝いもすることだし、とかなりおまけしていただいてたようです。ありがとうございます! 朝食はフランスらしからぬ豪華なもの。生ハムたくさん、ヨーグルトにフルーツにチーズ、そしてジャム! 9種類ありましたが全て自家製か知り合いからもらった果物で作る、手作りだそうです。クエッチ、ミラベル、トマト、フランボワーズ、スリーズ・・・・全部試しました♪ 絶品♪

しかし、そこで急にデジカメが故障したために、画像ナシです(T_T)

デジカメなしでは仕事にならないので新しいのを買いました(泣)。思わぬ散財(>_<)

まあデジカメのことはさておき、シュレールのワインは大感動!!! 全くイメージが変わりました。これはもっと追求しなくては、と心に刻んだ訪問でした。

ありがとうございます!
posted by まさきこ at 17:56| Comment(6) | TrackBack(1) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月01日

Marc Kreydenweiss マルク・クライデンヴァイス

久々に太陽が照った8月末、BARRの生産者、マルク・クライデンヴァイスを訊ねてきました。

20050826_4.gif

リースリングも大分育ってきましたね!


BARR駅に着くと息子さんが車で迎えに来てくれていました。待ち合わせってどうするのかなと最初思いましたが、こういう小さい駅で2,3人しか降りない上に東洋人なんて全然いないので、すぐにわかるんですよね;^^

最初に畑を見せてもらいます。

20050826.gif


畑ごとの土壌の違いが遠くから見ても色でわかりますすねえ。ピンク砂岩の土壌はピンクっぽいんですよ。ホント!

急斜面の中でも、南に向いているのがグラン・クリュに指定されているのだと納得。

さて、事務所に・・・と思うとこの前の日曜に見た、ブドウ食べてる熊がいます。あら、この街だったのね。

試飲は、まずはニームの赤から。

20050826_2.gif


クライデンヴァイスはニームにも畑持ってるんですって。ご存知でした? 私は知りませんでした・・・。1999年からだそう。

2001 Oomaine de Perrieres Marc Kreydenweiss
カリニャン、シラー、グルナッシュ
甘くスパイシーで少し土のような香り。鉄っぽさもありながら甘く柔らか、でもフルボディな味わいで好感が持てます。勿論スパイシーさもあり。Chヌフのような石がごろごろの土壌なんだそうです。

さて、次はいよいよアルザス。

20050826_5.gif

試飲ワイン一つ一つの横に、その土壌の石を置いていってくれます。

20050826_6.gif

さすが、テロワール主義!


2002 Cols Rebberg Riesling
2002 Wiebelsberg Riesling
1999 Wiebelsberg Riesling
2002 Kastelberg Riesling
2002 Cols Rebberg Pinot Gris
2002 Moenchberg Pinot Gris
1997 Wiebelsberg Riesling Vendange tardive
2001 Cols Rebberg Vendange Selection

一つ一つコメントを書いていたら読んでもらえなさそうなので割愛(笑)。 WGでも限定10本ずつだけ入れた貴重な割りあてアイテムもありました!

全体に漂う、とても綺麗な味わい。そしてかすかにヨーグルトっぽい雰囲気。勿論ハニーでレモンでミネラルでもあります。畑ごとに変わるのはやっぱりテロワールなのでしょう。面白いですね。

マルク・クライデンヴァイスはヴィオディナミの実践者としても有名です。ヴィオディナミにしてから甘い=良いワイン、という画一的な判断だけではなく、テロワールの違いがクローズアップされるようになったので嬉しい、とのこと。

味の変化としては、深みが出て、余韻が長くなったような気がする、と。

ふむふむ。。。ヴァンダンジュ・タルティヴとヴァンダンジュ・セレクションも素晴らしかったなあ♪ 複雑なんですよね。いいなあ♪

20050826_3.gif

色々なラベルがあるなあと思ってたら毎年違うんですね。


試飲の後は急斜面を登りました。少しショートカットしようとしたら転げ落ちそうになりまして、その急斜面ぶりを実感(>_<) 背中もじりじり太陽に焼かれて日当たりを実感。

20050826_8.gif

平坦に見えますがやばいぐらいの急斜面です。


でも、そこよりももっと急で登れないようなところを開墾しているので驚きました。あくなき挑戦者、クライデンヴァイスのワインは、時間がたてばたつほど真価を発揮するようです。

20050826_9.gif

斜面の上は教会のてっぺんと同じぐらいの高さでした!
posted by まさきこ at 07:03| Comment(3) | TrackBack(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月24日

Domaine de La Fully ドメーヌ・ドゥ・ラ・フュリー 後編

畑をしっかり見たあとは、試飲に移りましょう。最初に、去年のヌーヴォーを飲ませてもらいます。

20050820_16.gif

一口、口に含んだとたん、目を倍ぐらいに見開いてしまいました! こ、こ、こ、これは何?!!!!!
濃すぎたような抽出感はないのに、非常にコンセントレイトされています。香りは華やかだけどシック。エレガントで慎み深く、でも素敵な主張ははっきり見えます。本当に心から驚きました。嘘じゃなくて、今まで飲んだヌーヴォーの中では一番美味しい!

思わずたくさん飲んでしまいました。うん、それほどまでに美味しいんですよ! 勿論一年前はもうちょっとフレッシュ感があってフルーティさも勝っていたとのこと。うっわーーー、完璧じゃないですか(>_<)

もうちょっと味を変えてほしいのかい? と聞かれます。うーん、個人的にはこれで100%文句なしなんだけれど、ほんのもうちょっとだけ濃くしてもうらうように、マセラシオンの期間を通常より少しだけ長くしてもらいましょう♪ などと細かい打ち合わせもしました。

しかし、本当に驚き。ブラインドで飲んだらヌーヴォーとは思えませんね。なんて素敵なワインなのかしら?と思うでしょう。そして1年たってもあの美味しさ・・・!!!!

このヌーヴォーは1本じゃあ足りません!! 来年までの数本を買っておいても本当によかった、と思っていただく自信あります!! あ、自分用のを予約してなかった。し、しまったっ(>_<) 帰ったらします!

いろいろなシーンで飲みたくなる味だから、絶対多めに予約します! 友達にも飲ませたいーーー! レストランで飲んでも「美味しい♪♪」って思うような味なんです。

通常のガメイも、今まで飲んだ濃ーいガメイも忘れてください。素直に素敵に美味しい。

セールストークは0%です♪ ハイ。

その後ランチと共にいただいた、94年のボージョレ・ヴィラージュもトレ・トレ・ボン!!! 包み込むように口の中にひろがり・・・本当に慈しむような味。

20050820_17.gif


最後の2001年のボージョレ・ヴィラージュはよりブドウのポテンシャルがあがっているのを感じます。

間違いなく私の中のNO1ボージョレになりました。ここまで感動するとは自分でも思ってなかった・・・♪ 今までガメイってなんだろうってずっと思っていましたが、その答えが見つかったような気がしました。

間違いなく、今まで飲んだなかで私にとっては一番のガメイ。

デ・ジャックやピティオさんのつくるボージョレはブルゴーニュスタイルで、素晴らしいと思うけどボージョレじゃないと思うんだ、って話してくれたご主人に深く納得。

なんとなく今までそう感じてたものがやっと見えたきがしました。

他のヌーヴォーは飲まなくても、このヌーヴォーはぜひ飲んでください! 変に濃くないです。甘くないです。でも華やかです。自然派で有名なマルセル・ラピエールより亜硫酸は少なく、畑は勿論ビオロジック。

すごい、こんなボージョレ、あったんですね。

とても嬉しい出会いとなりました。

いただいた美味しいご飯♪

20050820_15.gif


サーモンの中に入ってるの、ポテトサラダかと思いましたがカリフラワーで美味でした。量多かったですが・・・。

20050820_18.gif


巨大なグラタン・ド・フィノワ! これもコックリしたジャガイモで最高!!


余談ですが息子さんも、とてもお行儀が良くて感心しました!

小学校5、6年生ぐらいなんだけどずっと静かに大人の話をきいてて、料理はこぶ手伝いしたり給仕したり。ワインの栓も彼が抜いてくれます。とってもいい感じ♪

20050820_14.gif


ワイングロッサリーのオリジナルラベルを見てもらっていたのですが、息子さんが見た瞬間に 「C'est jolie! 」っていってくれたのが嬉しかったなあ♪ かわいい!とか素敵!とかいう意味ですよね。心からの言葉に聞こえました。

本番のラベルはかなりお気に入りに仕上がりそうです。楽しみ!

あ、皆さん、予約してくださいましたか。

一年後に飲んでも美味しいのでたくさん買ってください・笑


●WGオリジナル・ヌーヴォー(ちょっと美味しすぎ)
posted by まさきこ at 04:26| Comment(5) | TrackBack(0) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月21日

Domaine de La Fully ドメーヌ・ドゥ・ラ・フュリー 前編

いよいよボージョレのドメーヌ・ドゥ・ラ・フュリー訪問の日となりました。良いお天気です!

ソーヌ川を越えて南西に向かうこと一時間。ドメーヌに到着! がっしりした手のご主人、優しく知的そうな奥様のヴェルモレルご夫妻と一緒に畑に向かいます。

20050820_3.gif

おお、ガメイです!

20050820_13.gif

ゴブレ仕立てです!


やっぱり背が低いですね〜。最近アルザスの畑を見慣れていたのでいつもよりひときわ小さく感じます;^^(アルザスのブドウの仕立てはかなり背が高めなんです)

20050820_8.gif


ご自分の畑に立つ彼。ここは良い畑で有名なブルイィのすぐ近手前。奥がブルイィです。無名だけど美味しそうな香りがむんむんします♪ そしてさすがビオロジック、土はふかふか! 畑には除草剤をまいていないため、野生の花や草もはえています。

20050820_9.gif


ブドウは小さめでワインには最適、もう色がつき、甘みも酸味もしっかりあります。でも、「今はまだ少し早いんだ。9月5日ごろに収穫しようと思ってる」と話すムッシュ・ヴェルモレル。お祖父さんが植えたという樹齢100年にもなる樹にはブドウの房は少ししかついていません。だから、本当に凝縮したブドウが出来るんですねえ!

20050820_11.gif


樹が太く、樹齢が高いのがよくわかります。

彼のおうちのすぐ後ろに広がるのは、シャンボンという畑。カーブ状になっていて、太陽のめぐみを存分に受けています! この畑からヌーヴォーが造られるのです。あああ、畑を見るだけで美味しそう〜\(^o^)/

20050820_7.gif


しかし、あれ? 突然えぐれたようになって、根がむき出しになってひっくり返っているような畑があります。そこは彼の畑じゃないところらしいのですが、あれ? これは何?!

「ああ、化学肥料のせいさ」

と、彼は悲しそうな目。

「化学肥料を使うと、根が深くまで伸びない。下草も生えない。だから大雨が降ったりするとこんな風になってしまうのさ」

言われてみるとこの科学肥料を使っている、この誰かさんの畑の表面はカチカチ。彼のふわふわの土とは大違い。恐るべし化学肥料・・・。

本当に良いワインを造るのにはビオロジックだと気づいた彼は10年前から畑をビオロジックに切り替え、今では本当に満足できるブドウが出来るそうです。

セラーも見せていただきました。

20050820_2.gif

今は空の発酵槽。ブドウ待ちです♪


20050820_1.gif


がっしりと大きく、土で荒れたムッシュ・ヴェルモレルの手。畑に生きる、ヴィニュロンの手ですね。

さて、次は試飲に移ります。

これが、ものすごーく衝撃受けちゃったのです(>_<)

後編に続く・・・

☆WGオリジナル・ヌーヴォーを予約受付中です。この素晴らしい畑から出来る素晴らしいワイン、ぜひお飲みいただきたいです!
posted by まさきこ at 18:05| Comment(3) | TrackBack(1) | 生産者訪問! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする