実はこちら、留学場所をアルザスと決めたとき、一番先に行きたい!と思ったドメーヌです。3年前にお嬢さんのベロニクさんが来日の際、ワイングロッサリーにも来てくださいました。とってもかわいらしい方で、写真と地図を見せながら、丁寧に説明してくれた姿はは忘れません。
アルザスの畑はだいたい東向きだけれど、こちらの特級畑のクロ・サン・ランドランは真南を向いているんだ、というのも見せてくださった地図で実感したのです。ああ、いつか行きたいけれど遠いです〜、とお話していた3年前。それが現実になるかもしれない、と思ったときの嬉しさは格別!
前日からアルザスに来ている友人も一緒に、電車でコルマールへGO! コルマールはストラスブールの次にアルザスでは大きい街。
しかしやっぱり非常にかわいい街並みです。
ホテルからタクシーで約15分ほどかかってドメーヌに到着! 3年前よりいっそうかわいらしくなっているベロニカさんと再会します♪ さあ、畑に行きましょう!
真南を向いているクロ・サン・ランドランはルネ・ミュレのモノポールのグラン・クリュ。
↓この二つの土壌は同じクロ・サン・ランドランで数メートルしか離れていない場所の土。
どちらもアルジロカリケールなのですが、赤っぽい方は粘土質の割合が多いとか。この赤い方にはピノ・ノワール、白い方にはピノ・グリが植えられているのです。うーん納得!
ピノ・ノワール
一通り畑を見せてもらって、試飲に移ります。
ピノ・ノワールから始まります。繊細ながらも他のアルザスのピノに比べてかなりの果実味があり、なおかつミネラルと酸がしっかりしている、とてもレベルの高いPinot Noir V 2002。Clos St.LandelinのPinot Noir 2003はフルーツもしっかりしているのに酸もちゃんとある!
グラン・クリュ、Zinnkoepfle Riesling 2002は結構甘いですね。読めないし発音も難しい、と言ってたら「大丈夫、パリジャンも読めないから」とベロニカさんはにっこり。
それにくらべてClos St.Landelin Riesling 2002は甘く感じません。しかし糖度は同じぐらいだとか。酸度とミネラルが多いので硬く感じるんだそう。私はやっぱりこのワイン好きですねえ。ハニーだけど硬質なんです。
その後はClos St.Landelin の Pinot Gris 2002 、 Gewurztraminer 2003。どちらも通常の品種のイメージとは異なります。それは全てテロワールによるものだそう。ポテンシャルが高いです!
ヴァンダンジュ・タルティヴもいただきました。Clos St.Landelin Gewurztraminerの1997年。スパイシーでフローラルで遅摘みとなおかつ熟成によるカラメルっぽさや複雑さが絡み合っています。
畑を見てワインの味を見るとちゃんとその通りの味になっているのが、当然ながらもいつも感動します。3年越しの夢、Clos St.Landelin の畑が見れて、とても幸せでした。
コルマールに帰ってきてcafeでリカールを飲みながら一休み中の私。
友人が撮影してくれました。いいですねえ一人じゃないのって・笑
夜はコルマールの一つ星のレストランに行きました。ベロニカさんおすすめのお店のひとつ。年配のソムリエさんのサービスがとても感じがよくて、お料理、ワイン全てあわせて一人70ユーロほど。満足でした〜♪
ホテルに戻る途中に素敵にライトアップされた建物がありました。
青色が素晴らしい。センス良いですよねえ。
青色が素晴らしい。センス良いですよねえ。
結構飲んだはずなのに、ホテルに戻ってからも昼間購入しておいたClos St.Landelin Riesling 1998を飲みつつ、またまた1時ごろまで友人と話していたのでした。98年はとても良い年だけあって、力強さとエレガンス、両方兼ね備えたワインでした。
画像は翌朝の光の下で撮ったものです。